食の「安全・安心」への取り組みに万全を期すために、各工場別に品質管理体制を構築して細心の注意を払いながら各種用途向けの商品を製造し、提供しています。
主原料となる大豆は遺伝子組換え大豆の混入を防ぐため分別生産流通管理を行い、原料大豆の受け入れ時にはIPハンドリング証明と共に大豆現品の検査と品質の確認を行っています。
商品の品質面においては、工場内の工程における異物混入防止対策として各生産ライン上に金属検出機、X線異物検査機、重量チェッカーなど専用の検査機器を設置しています。そして、定期的な抜き取り検査と細菌検査を行うとともに、生産ラインごとに日々のサンプルを保管することによって商品の品質を保証する体制を整えています。そのため出荷済の商品に異常等が発生した場合でも、製造工程を速やかにトレースする事ができるようになっています。商品群固有の検査内容として、凍り豆腐商品では湯戻し試験(軟らかく戻るかどうか保水性の検査)や味付けいなりあげでは寿司ロボットを使用した適正試験(破れ試験)などを行ない、各分析結果や品質傾向を出荷前に把握し、工場部門とも情報を共有して日々品質の向上に努めています。
工場内外の環境衛生面については、異物混入防止や防虫対策も重要なポイントです。トラップ調査や低誘虫ランプの設置、出入り口の2重扉化や殺虫燻蒸なども適時に実施し、敷地内にある植栽の剪定、消毒なども季節に応じて実施します。また、外部の専門機関とも連携して工場内外の衛生環境の整備と維持やバイオテロ、外部からの侵入防止対策等も徹底し食品安全におけるセキュリティ体制を整えた製造環境の維持に努めています。
お客様相談室を通して、お客様からいただいたお申し出に対しては迅速な対応を心がけています。工場内の個別の生産工程で発生した事象について、より正確に原因を究明するために、拡大顕微鏡、分析機器等を用いた解析や工場内の同定調査等も行います。発生原因が明確になった後は事象別の具体的な改善対策までを実施し、調査内容をまとめてお客様にご報告をしています。