エネルギーの有効活用

バイオマス発電

凍り豆腐、油あげ等の製造には井水を使用していますが、使用後の工場排水は適切な処理を行ってから自然に戻さなくてはなりません。このための排水処理設備として、嫌気性処理(酸素を必要としない)と好気性処理(酸素を必要とする)の組み合わせによる処理方式を採用しています。

嫌気性排水処理設備は嫌気リアクター装置内に微生物(メタン菌)を充填して排水の浄化処理を行いますが、その過程でメタンガスが発生するので、このメタンガスをガスエンジンの燃料にして発電機を回す事により電気を得る事ができます。この発電方式の特徴は、工場が稼働している時は、昼夜に関係なく発電ができるので、太陽光発電のように天候の影響を受ける事はありません。発電設備は25kwhの発電機が11台設置されており、フル稼働時には一般家庭で約330世帯分の発電能力を有しています。尚、発電した電気は地域の電力会社に供給しています。また、当設備はコジェネレーションシステムの機能も備え、発電機のエンジンを冷却した後の温水は、回収して工場の熱源となる蒸気ボイラーの給水温度を上げるためにも利用しています。この仕組みによりボイラーの熱効率が良くなり、都市ガスの使用量削減にも効果があります。

メタンガス発電設備
発電の仕組み

太陽光発電システム

2050年度カーボンニュートラルの目標に向け、再生可能エネルギーの導入は不可欠なものとなりました。多くのエネルギーを使用する当社としても、早い段階より導入推進の必要性を感じ、北アルプス大町工場の屋上に太陽光発電システムを導入しました。

発電出力 1,133kW
年間発電量 約137万kWh/年
年間CO2排出削減量 約550t-CO2/年
発電開始日 2024年2月1日

オンサイトPPA事業

太陽光発電システム導入にあたり、オンサイトPPA事業を採用しています。

「オンサイトPPA(Power Purchase Agreement):電力購入契約」とは
  • 発電事業者が需要家の敷地内に太陽光発電設備を設置し、発電された電力を需要家に供給するサービス。
  • 需要家は供給された電力を直諸費で使用し、その対価として電気料金を発電事業者に支払うもの。
  • 需要家としては、発電設備にかかる初期投資や維持管理費用が不要で、長期固定(20年間)料金で、CO2フリーのグリーン電力を調達できる。需要家の既存の電気料金契約に比べ割安になるケースもある。

北アルプス大町工場では、この太陽光発電システム導入を契機に、電力ではCO2排出ゼロ工場を目指しています。

太陽光発電システム