新しい企業イメージの再構築を目指すCI計画に取り組み、社名を「株式会社みすずコーポレーション」に刷新しました。世界中で高まる大豆加工食品への関心に応え、多様な食のマーケットとその変化に対応できる企業体質への転換を進めています。
新規市場として業務用味付け油あげ市場にも参入し、プロの要求に応えるために、調味・殺菌は「チルド加工方式」を採用しました。そして、日本国内に留まらず、世界中に広まる日本食ブームのニーズに応えるために海外の市場にも供給を開始、味付け油あげのリーディングカンパニーとして、更なる成長を続けています。(詳細説明はこちら)
コーポレートマーク
現在のシンボルマークは、平成4年のCI導入により制定 「おいしい」と感じる時、「やさしい」と感じとれる時、子どもの顔に自然と生まれる喜びの笑顔をシンボライズし、当社とお客様の心の通じあいを表しています

ロゴデザイン

主力商品
家庭用、業務用凍り豆腐のラインナップを充実
ひとくちの凍り豆腐
業務用カットこうや

主力商品
業務用味付けいなりあげ商品を開発、発売
おでん材料の「もち入り巾着」などを発売

主力商品
寿司関連商品として業務用「味付けこうや巻き芯」、「味付けかんぴょう」などを発売

代表者 塚田裕一
生年月日 昭和33年8月27日
代表就任 平成13年5月28日

凍り豆腐
レギュラー、カット、細切り、粉末等の用途別商品を充実 レンジアップ商品を発売

味付けいなりあげ
FOODEX展示会で業務用味付けいなりあげと関連商品を展示

おでん
おでん具材をコンビニ向けに提供

巻き寿司
太巻き、恵方巻の巻き芯用の凍り豆腐、味付けかんぴょう、でんぶを発売

シート食品
鯖寿司、てまり寿司用のドライ、ウェットタイプの昆布シートを発売

乾燥おから
ハンバーグやクッキーなどに利用可能な食品用乾燥おからを発売

当社は平成4年、企業のブランド価値を高め、お客様や社会からの信頼を得ることにもつながるCI(コーポレートアイデンティティ)を導入し、社名とシンボルマークを新しいイメージに統一した。現在のシンボルマークは、「おいしい」と感じられる時、「やさしい」と感じられる時、子どもの顔に自然と生まれる笑顔をシンボライズして、当社とお客様との心の通じあいを表している。CI導入に関連して、平成6年には従業員の福利厚生施設としてコミュニケーションホールを新設、社員食堂、更衣室、シャワー室等を備えることで、従業員が快適に働ける環境を整え、需要が増加している味付けいなりあげ等の商品を保管するためのラック型冷蔵庫と生産管理センターも併設した。
平成7年には、油あげ東工場が完工したことにより油あげの増産体制が整い、平成8年には「味付けいなりあげ」、「味付けうどんあげ」の新工場が生産稼働を開始した。これらの新商品は、「家庭用味付け油あげ」の新市場を開拓する原動力となり、現在もトップシェアをいただいている。一方で、新規開拓した市販用「味付けいなりあげ」の市場もいずれは飽和状態になることを見越して、業務用「味付けいなりあげ」市場に新規参入する事を決定した。平成13年、業務用商品に特化した油あげ・味付け加工の新北工場が完工した。業務用商品は品質と味が最重要視されるので、味付け殺菌にはチルド方式を採用して、プロ向けの大袋商品「味付けいなりあげ」の生産に着手、業務用大手のお客様との新規取引を開始した。
平成15年にはバイオリアクタ方式による高効率排水処理設備が稼働を開始した事で、MOラグーン方式で必要だった沈殿槽が撤去され、更なる増産に向けた新工場用の敷地を若里本社工場内に確保した。このバイオリアクタ方式の排水処理設備は使用電力も少なく、メタンガスが回収できるため、回収したガスはボイラや発電設備の燃料として有効に利用された。同平成15年には海外進出の足場として中国大連に業務提携工場を建設し、この工場ではもち入り巾着を生産するための原料となる油あげを作り、内部に餅を詰めて結束し、冷凍食品とするための一連の設備を導入した。平成19年、横浜アンパンマンミュージアムのオープンと同時に、子どもたちの夢を叶えるための「ふっくらごはん工場」の営業を開始し、現在も絶大な人気を誇っている。平成21年には研究開発棟を新設、1階には新商品を研究・開発するための調理室、実験室を設置して、来社されるお客様に開発型企業であることを見ていただくために内部の様子を公開している。また、商談や工場見学を受け入れるために専用の会議室を設けて、お客様に試食していただくためのシステムキッチンや工場の紹介ができるようにAV環境も整えている。同年、環境活動に貢献するべくエコアクション21の認証を取得し、現在も省エネ・省資源に関わる活動を全社で積極的に推進している。その活動内容は年度ごとに経営(環境)活動レポートにまとめて、ホームページ上に掲載し、お客様にも配付出来るようにしている。平成25年、新規事業分野としてバッテラ寿司用の昆布シート生産工場が稼働した。同年、東北大震災によって引き起こされた全国的な電力不足を補うためにFIT制度を活用したバイオマス発電事業も開始した。この設備は排水処理時に発生するメタンガスを発電機の燃料として使用するため、天候等による外部環境の影響を受けず、工場が稼働していれば安定的に電力を供給することが出来るメリットがある。
平成27年には、今後、ますます高まるであろう「食品の安全・安心」を最優先に考えて、油あげ・味付けいなりあげにおいて従来のISO9001の認証に替えて、FSSC22000とハラールの認証を取得した。平成29年、油あげ需要の増加に伴い、M&Aにより山梨県笛吹市に手あげ式油あげの生産工場を取得し、現在はきざみあげ生産の専用工場として稼働している。平成30年、従業員の子育て支援と雇用の安定化、女性の活躍を支援するために企業内保育園として「みすずキッズ保育園」を設置した。地域のお子さまもお預かりして、定員は常にいっぱいで運営している。
令和3年には、豊かな自然に囲まれ、豆腐作りに必須とも言える良質な水が確保できる立地に恵まれた長野県大町市に北アルプス大町工場を建設した。そして、当社が今まで積み上げてきた生産、設備化技術を結集し、自動化、省力化された「味付けうどんあげ」の全自動製造ラインを導入した。また、ドライタイプ油あげの新商品として「味しみきざみあげ」の製造ラインも導入し、各方面のお客様から好評をいただいている。令和5年、同工場の屋上に太陽光発電設備を新規設置して使用電力の省エネ化を計っている。
北アルプス大町工場は当社が保有している最新の技術が集積された最新鋭工場として、今後もますますその役割が期待されている。
参考文献 みすゞ豆腐八十年の歩み 会社案内パンフレット